中性脂肪とコレステロールの違いは?どういった関係があるの?

 

血液検査の結果、中性脂肪値が異常であることが分かっても、その中性脂肪がなかなか減らずに困っている方は多いと思います。毎日の生活が中性脂肪を蓄積させることに繋がっているとは言え、なかなか改善していくことは難しいですよね。

 

健康診断の検査結果(中性脂肪とコレステロール値)

 

この中性脂肪と一緒によく耳にするものとして、「コレステロール」があります。中性脂肪もコレステロールも脂質の仲間ではあるのですが、なんとなく似ているイメージがあるので、どのような違いがあるのか、一体どのような働きをするものなのか気になりますよね。

 

そこで今回は、中性脂肪とコレステロールについて、その違いや関係性、それぞれの働きなどについてまとめてみました。

 

 

中性脂肪とコレステロールの働きについて

 

冒頭でも述べましたように、中性脂肪とコレステロールは、どちらも同じ脂質の仲間です。ですが、同じものであるわけではなく、当然ながら働きも異なります。具体的にどのような働きをしているのか、見てみましょう。

 

中性脂肪の働きとは?

 

まず、中性脂肪は以下のような働きをしています。

 

  • 食べ物が足りなくなった時のエネルギー源になること
  • 体温を維持すること
  • 外部からの衝撃から内臓を守ること
  •  

    主に中性脂肪の働き・役割はこの3つであり、私達が生きていく上では不可欠な役割を担っているのです。
    何かと嫌われがちな中性脂肪ですが、全てが無駄で危険なものというわけではなく、”増えすぎてはいけないある程度必要なもの”という認識が正しいと言えます。

     

    人間は生きていくために食事をしますが、その食事から「タンパク質」「炭水化物」「脂肪」という3大栄養素を摂取し、エネルギー源にしています。エネルギー源が余ってしまった場合には、皮下や内臓の周りに脂肪として蓄えるようになっており、これが中性脂肪となります。もしエネルギーが不足してしまった場合には、この蓄えた中性脂肪が分解されてエネルギー源となります。
    身体から体温が失われてしまうと、生きていくことができなくなってしまいます。中性脂肪は体温が失われないようにするための断熱材のような働きも担っているのですね。

     

    さらに、外部からの衝撃で身体の内部まで怪我などが及ばないようにするために、内臓を守る役割もあります。太っている人がお腹でパンチを跳ね返すようなシーンを見たことがある方もおられると思いますが、あれはあながち間違ってはいないということになります。

     

    コレステロールの働きとは?

     

    では次にコレステロールの働きをチェックしてみましょう。

     

  • 胆汁酸の原料となり、消化作用をサポートすること
  • 身体を構成している約60兆個の細胞膜をつくること
  • 副腎皮質ホルモンや性ホルモンの材料になること
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    コレステロールには主にこのような働きがあり、コレステロールは中性脂肪よりも生命維持のために重要な役割を担っている物質だと言えます。

     

    こちらも中性脂肪と同じく重要な働きを担っているものであるため、全てが危険で邪魔なものということではなく、ある程度は必要なものだということになります。

     

    食べ物から摂り入れることができるコレステロールは約30%となっており、70%は体内(肝臓)で作られています。

     

    中性脂肪とコレステロールの違いって?

     

    では、上記の働きを理解した上で、中性脂肪とコレステロールの違いをチェックしてみましょう。

     

  • 中性脂肪・・・各臓器のエネルギー源となるもの
  • コレステロール・・・生命維持に欠かせないもの
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    中性脂肪とコレステロールの違いを一言で表すならば、このようになります。
    反対に、共通している点としては、どちらも生きていく上では必要不可欠なものであり、全てが害になるわけではないということです。

     

    コレステロールには、善玉と悪玉がある!

     

    コレステロールには善玉と悪玉が存在しています。「HDLコレステロール」、「LDLコレステロール」という名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?

     

  • HDLコレステロール(善玉)・・・全身をめぐって余分なコレステロールを回収する働きがある
  • LDLコレステロール(悪玉)・・・全身をめぐって様々な組織にコレステロールを届ける働きがある
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    このようにHDLコレステロールとLDLコレステロールには働きに違いがあるのですが、この説明を見る限りではどうしてLDLコレステロールが悪玉と言われているのか分かりませんよね。

     

    その謎については、以下でご説明していきたいと思います。

     

    どうしてHDLは善玉で、LDLは悪玉なの?

     

    LDLやHDLというのは、リポタンパクと呼ばれるもので、コレステロールが血液中を移動する際に乗る乗り物のようなものです。

     

    HDLは様々な臓器で余ってしまっているコレステロールを回収し、肝臓に戻していくことで血管の掃除をしてくれるため、善玉と呼ばれています。

     

    一方で、LDLは必要としている細胞にコレステロールを運ぶという働きがありますが、血液中に増えすぎてしまい流れが悪くなると、コレステロールを血管中に放置してしまいます。そうなると、血管壁にコレステロールが溜まり動脈硬化の原因になってしまうのです。

     

    コレステロールが血管壁に溜まって動脈硬化の原因となる

     

    こういった理由で、LDLは悪玉コレステロールと呼ばれているのですね。

     

    超悪玉コレステロールも?!

     

    LDLコレステロールはサイズがまばらなのですが、粒が小さくて比重が重いLDLを、小型LDLと呼びます。

     

    この小型LDLは、サイズが小さいことから血管の内壁に侵入しやすいという特徴があり、しかも長く留まりやすいのです。酸化されやすく、動脈硬化をより促進させやすいことから、超悪玉コレステロールと呼ばれています。

     

    中性脂肪とコレステロールの関係は?

     

    実は、中性脂肪が増加していくことと、善玉コレステロール・悪玉コレステロールの増減には深い関係があります。

     

    血液中に中性脂肪が増えることで、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が増加し、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が減少してしまいます。中性脂肪を減少させる物質であるアディポネクチンと呼ばれる物質までもが減少してしまうため、中性脂肪は増加しやすくなってしまうのですね。そうなると悪循環で、収集がつかなくなってしまいます。

     

    さらに、中性脂肪が増加することで悪玉コレステロールが増えますが、先ほどご説明しましたような超悪玉のコレステロールも増加しやすくなりますので、これによって動脈硬化の危険性は更に高まると言えます。

     

    中性脂肪値を下げるのは大切です。

     

    このように、中性脂肪とコレステロールには密接な関係があり、悪玉コレステロールを減らして動脈硬化の危険性を抑えるという意味でも、中性脂肪の値を適性値内にコントロールすることが大事となってきます。

     

    河川敷のジョギングコースで走ったり歩いたりする人達

     

    現在中性脂肪が高いという方は、ぜひ生活に適度な運動を取り入れたり、食生活を見直したりすることを心がけていただければと思います。また、そういった生活習慣の改善に加えて、中性脂肪を減らす上で効果的なDHA・EPAサプリを取り入れてみることもオススメします。

     

     

     

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